算命館 所属鑑定士
高千穂
第十三代算命学宗家 高尾義政先生系譜算命学占星術 明学院 臨位
畑に放たれた魚は、根気と努力だけで生きていくことは出来るでしょうか。
人の一生は、宿命と環境とで成り立ちます。
算命学では、人にはそれぞれ宿命があると考えます。
宿命とは言わば、生を受けたと同時に固定化されるものであり、
環境とは、今すぐにでも変えることのできる不安定なものです。
この宿命と環境との間に走り出すものが運命となります。
人生を最大限に燃焼させるには、宿命にあった環境に身を置けるかどうか、これに尽きます。
しかし、単に宿命と環境とを一致させれば万事 ok というわけにはいきません。
本人の意識と覚悟とが連動し、はじめて運命はしっかりとした稼働を見せてくれるものと考えます。
算命学に限らず、量子分野における科学的な知見からも、意識が現実(運命)を変える根源であることは確かです。
望む現実を手に入れるには、まず第一に自分の資質を知ること。
その手段として算命学があります。
人間は、失敗や挫折を経験することで、味や深みが備わる生き物です。
綺麗に生きる必要はありませんが、自然に逆らう生き様は、相応に難しいものとなります。
残念ながら、人生には止まない雨があります。
努力では解決できないことも普通です。
自分の信念や思想は、やすやすと他者に委ねるべきものではありませんが、
万策が尽き、今がどうにも苦しいという方は、算命学に救いを求めてみるのも一手ではないかと考えます。
自分が何者で、何をして生きていけば良いのかという疑問、苦悩に対するシンプルな答えが得られるかもしれません。
縁あって、2021 年より明学院で算命学を学ばせていただき4年目となります。
算命学を学ぶ者として、次の一文を記載することは非常に憚られるのですが、
私自身はここ数年、自分の人生のコントロールに苦戦しています。
上記でお伝えした通り、算命学で知り得た知恵は、今に活かせてこそ意味を帯びます。
学んだ理論の活用に注力し、まずは自分を海に放ちます。
膨大な体系を内包する算命学を目の前に、
「アレもコレも習得せねば」と脳内に浮かべるだけで、
登りかけている崖が崩れ落ちるかのような感覚を覚えますが、算命学に魅了され、
学びたいと思える師に出逢えたご縁を道標とし、生涯研鑽を続けて参る所存です。