鑑定の要領

というような鑑定になってくるのです。

周位(三段)から孔位(六段)までの鑑定はいかがでしょうか?

配偶者の星「甲」がありますから結婚すると配偶者に助けられますよ。という鑑定もよろしいのですが、
その先に待ち受けている人生では、配偶者を犠牲にする人生が考えられるのです。

臨位の段階の鑑定と比較すると名人芸と大道芸の違いが出てきます。
このように、鑑定の次元が異なりますので、上位鑑定者になればなるほど、人が苦境に落ちた時はどうしたら切り抜けられるだろうか。そして、その裏側にあるものは捨身(現実)、不捨心(ふしゃしん)といって、苦境に落ちた時は身を捨て自分の心だけは不動である。と生き方の中に運命を見事に立て直す事ができるのです。

これくらいの域に達するまで、さて、どれくらいの年月のお勉強と鑑定経験が必要になってくるのでしょう。
一年や二年では難しいということは、容易にお判りになれるだろうと思われます。
これを読まれた算命学士の皆様、どうか大道芸に満足されることなく、占道を追求していかれることを切に願います。
そうでないと、実際に鑑定を受けられる方々の人生を大きく変えてしまうことになるのです。
結びとして、高尾先生のお言葉を掲載させていただきます。

(高尾義政先生談)
算命学は一人ひとりに対して、丹念に説いていかなくてはならない占いの学問であります。
算命学を学ぶにも算命学で説くにしても、途方もない時間と労力がかかるものです。決して急がれることなく、焦ることなく、そして、知識をじっくりと深めるように学習して行って欲しいと思います。